10月いっぱいほぼそれだけに集中したと言っても過言でないマリエッラ・デヴィーアさん主演のベッリーニの歌劇「ノルマ」、そして日曜日はグルベローヴァのリサイタルと、滅多に聞けない世界超一流の歌手の歌を聞き、一緒に舞台に立てたのは夢のような機会でした。こんな機会をいただけた事にまずは感謝!感謝です!

今回のノルマはフラーヴィオという役で出番はとても少なかったのですが、ソリストというくくり入れていただいたお陰でマリエッラ・デヴィーアさんはオーラが凄すぎて恐れ多くてあまりお話できませんでしたが、アダルジーザ役のラウラ・ポルヴェレッリさん、ポリオーネ役シュテファン・ポップさんの歌を真近で聴き、お話する事が出来たのはとてもいい経験でした。特にシュテファン・ポップさんは若干30歳なのに素晴らしい歌唱力、声の上に明るいテノール気質で楽屋で色々お話しながら「テノールはこれくらいテンション高くないとやってられないよな〜」と思ったり、冗談を言って笑いあったり、たまに発声やお仕事の話して「やっぱり一流で活動している人は違うな〜」と実感しました。特に発声に関しては先月魔笛本番前に師匠にレッスンしていただいて改善したところだったのでその内容正しさを再確認できたり、妻アドヴァイスと同じ事を言うんだなぁと思ったりたくさん収穫がありました。シュテファンありがとう!
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(とても刺激を受けたテノールのシュテファン・ポップさんと)
さてお目当てのマリエッラ・デヴィーアさん!僕は本当に恥ずかしいのですがこのプロダクションに入ることになって初めてお名前を知ったのですが妻に超有名人だから同じ舞台に立てるなんてなんて幸せな!!とお叱りを受け、とても楽しみに東京での稽古に臨みました。結果僕の想像以上に素晴らしく、最初は「なんでこんな風に歌えるんだろう?」と考えていた頭が最後の方には「デヴィーアさん本当にすごいなぁ、すごいなぁ」とため息しかでない有り様でした。彼女の声を聴くとその音波に意識を持っていかれるというかずっと頭で響き続けている錯覚におちるというか、素晴らしかったです。69歳にしてあの歌唱!!ただただ驚きと感動でしかありませんでした。世界超一流の歌手を聞かないとダメだと師匠に言われてドイツに行った時もバーデンバーデンまでフローレスのリサイタルを聴きに行ったのを思い出しました。
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(びわ湖公演終演後、マエストロとソリストで)
そしてびわ湖ホールでの本番の次の日は妻と一緒にグルベローヴァのリサイタルへ。真近で聞いたので遠くで聞くのと印象は違うかもですが、美しい声、ここ!という聴かせどころをキチンと聴かせるセンス、素晴らしかったです。アンコールで僕も何故かウルっときました。僕もプロの歌手の端くれとしての生き様をもう一度厳しく見直してもっといいパフォーマンスをお客様に届けられるようにならないと、奮い立たせてもらった一ヶ月でした。幸せなひとときでした。


さてもう10月も終わり。今日から12月に出演する「森は生きている」のお稽古に参加してきました。久しぶりにびわ湖ホール声楽アンサンブル時代の同期と一緒に大好きな作品に出演できて楽しかったです。12月に滋賀県内のホールで三回一般公演が上演されます。ぜひ皆様のご来場をお待ちしております。頑張るぞ〜!!!!!

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# by zucci2 | 2017-10-30 23:55 | Comments(0)

春秋座「魔笛」

なんとか無事に終わってホッとしました。。。春秋座での「魔笛」が終演しました、ご来場いただきましたお客様、共演者をはじめ関係者の皆様、ありがとうございました。

久しぶりのタミーノ。。。いい勉強になったというか、自分の不調を見つめ直すいい機会になりました。改めて声楽の難しさ、コンディション作り、音楽作りなどいろんな事をどれだけ丁寧にやれているかが大切かを学んだ気がします。自分としては最初のアリアをもっと攻めて表現できれば良かったなーと思ったりしますがその後はグイグイ音楽を持っていけて良かったです。今回でタミーノは何回めかなのですが、演出のお陰で一番自分が納得できるタミーノ像を作れた気がしますし、久しぶりの大勝秀也マエストロの音楽に触れてマエストロの指揮で歌えたのもいい経験になりました。本番前日に師匠にレッスンしていただけたのも本当に助かりました。いつも支えてくれる奥さんのアドヴァイスやサポート、両親のサポートも本当に助かりました、ありがとう!この経験を活かして今後の演奏活動をクオリティの高いものにしたいですし、お客様や共演者の期待に応えられる歌手でありたいな。。。個人的には両組の夜の女王様がお稽古中からほぼハイF(超高音)を外さず歌われていて流石だなぁと感心させられました。お二方とも素晴らしかったです!!!

今回の春秋座「魔笛」でもまた新たな出会いがあり、久しぶりの共演もあり、いろんな事に想いを馳せる「魔笛」でもありました。僕が最初にタミーノを演じたのが大学三回生の時。右も左もわからずロボットのように動いてたな〜というのが思い出。その中でもタミーノが最後に試練に行く前パミーナがと再会してからのパミーナの第一声「タミーノよ」と呼びかけられるところが本当に大好きで、今回の魔笛でもそこの音楽(もちろんパミーナの素敵な歌声)に浄化される想いでした。タミーノというとなんとなく自我がなく人間らしさに欠けるイメージがあったのですが、今回は自分の人生の行く末に不安を感じながらガムシャラに前に進んでいこうとする若者の設定だったので、一幕でのパパゲーノとの絡み、二幕でのパミーナとの絡みを丁寧に作れた気がします。今まで自分がやってきた魔笛で一番楽しめた演出だったかも。演出の三浦さん、ありがとうございました。
あとは今回の劇場が僕の大好きな三代目市川猿之助さんとゆかりのある京都造形芸術大学の春秋座。花道を使ったり盆が回転しまくったり、歌舞伎座の舞台機構もフルに使っていて面白かったです。ちなみに次に僕が出演する日生劇場の「魔笛」では初めて武士を歌います。楽しみです!

苦しかったけれど楽しかった「魔笛」が終了、「魔笛」がさらに好きになりました。次は久しぶりのベッリーニ作曲のオペラ「ノルマ」です。マリエッラ・デヴィーアさんと同じ舞台に立てるのが本当光栄です。稽古も少ないので、しっかり勉強して臨みたいです。楽しみです!

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# by zucci2 | 2017-09-24 03:14 | Comments(0)

ミカド@新国立劇場

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(新国立劇場でのリハーサル風景、びわ湖ホールtwitter から。photo by 沼尻竜典びわ湖ホール芸術監督)
先ほど無事に千秋楽が終わり、8月からのサリヴァン作曲オペラ「ミカド」、全公演終了しました。関係者の皆様ありがとうございました。ご来場いただきましたお客様もありがとうございました。

指揮者、演出家、振り付け家、衣装、舞台デザイン、出演者、オーケストラ、スタッフ、裏方さんこの作品に携わった全ての方が「お客様を楽しませるぞ!」と一丸となったプロダクションで、昨日なんかは自分自身もとても楽しんで歌い演じられて気持ち良かったし、そんなプロダクションで主役として歌う事ができたのはとても光栄でした。個人的な事ですが最初のアリアを攻めて歌えたり、ヤムヤムとのデュエットでいろんな音色を使って歌ったりして遊んだりできて本当に楽しませていただきました。ホールによって響き方、自分への聴こえ方が違うので難しいのですが師匠の昔のレッスンを聞き返したりして声の響きを調整したり、その合間合間の師匠の一流の歌手としての教えを胸に歌えたのも良かったです。

共演者も前回のびわ湖ホールでの公演よりさらに攻めた感じで歌もお芝居も作っていて刺激も受けましたし、特にびわ湖ホール声楽アンサンブル時代に現役で一緒に仕事していた竹内直紀さん、松森治くん、迎肇聡くんは「さすがプロだなぁ」と側から見ていて感心しまくりでした。特に竹内さんの笑いのセンスには脱帽でした!!!現役メンバーのみんなや合唱のみんなも舞台を盛り上げてくれていて本当にいいプロダクションでした。

この作品、モーツァルトやヴェルディなどのオペラという感じよりはオペレッタの感じの軽いノリの音楽で構成されていますが、だからこそ、主役がグイグイ引っ張っていくというよりは適材適所自分の役割を果たして作らなければならない作品で、思ったより大変な作品ではありありましたが四回も本番があったお陰でいいものが作れたのではと思います。いい経験が出来ました。

終わってしまうと寂しいものですが、これで心置きなく次の作品に打ち込めます。春秋座「魔笛」、川崎・びわ湖での「ノルマ」、楽しんでいただけるように頑張ります。今回の「ミカド」に関わる事が出来て幸せでした、ありがとうございました!

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(リハーサル後のダメ出し風景 びわ湖ホールのツイッターから。photo by 沼尻竜典びわ湖ホール芸術監督)

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# by zucci2 | 2017-08-27 18:41 | Comments(0)

ミカド@びわ湖ホール

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(びわ湖ホールのFacebookより公演の写真)

サリヴァン作曲のオペラ「ミカド」、昨日と今日無事に終演いたしました。ご来場いただきました皆様、ありがとうございました、お楽しみいただけましたでしょうか?
また共演者をはじめ、スタッフ、びわ湖ホールの皆様、お世話になりました、ありがとうございました!

久しぶりのびわ湖ホールのオペラ、しかもミカドの息子・ナンキプーという素敵な役をいただいたので今持てる力を出して現役メンバーと楽しく歌い、踊らせていただきました。相手役の飯嶋幸子さんとはオペラ初共演。作品についてしっかり考えてくれる子で、ざっくりと捉えて役作りをする僕に沢山インスピレーションをくれました。音楽的なことも少し助言?してあげるとどんどん良くなるし、一幕フィナーレ掛け合いなんかは歌っていてとても気持ちよかったです。他にもいつも四大テノールでお世話になっている竹内直紀さんをはじめ、迎肇聡くん、松森治くんと久しぶりの共演で現役時代のように舞台ではしゃぎ遊びました。個人的にはまだまだ歌が改善余地があるので、東京公演までに改善したいですね。あと、今回もうちの奥さんにKHPから稽古に付き合ってもらって色々意見してくれたのもとてもよかったです、いい妻を持ったなぁとしみじみ。。。また今回久しぶりの再会も会って色々思い出深い公演となりました。指揮の園田隆一郎さん、演出の中村敬一先生、振付の佐藤ミツルさんと久しぶりにご一緒できたのも嬉しかったです。

客席から見たかったなぁと思えるくらい楽しい舞台で、甘いメロディや印象的なフィナーレの音楽と音楽的にもなかなか面白い作品でした。東京では僕の最初の長いソロをバシッと聞かせたいなぁ。。もう少しうまくまとめたいと思います。びわ湖公演はお陰様で両日完売と出演者として嬉しい公演でした、満員のお客様の前で歌えるのは嬉しいですね!東京はまだまだお席があるようですので、是非お時間のある方はお越しいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

明日からは9月の魔笛のマエストロ稽古。。。久しぶりのタミーノです。新たなメンバーで作品を作っていけるのも楽しみです。
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# by zucci2 | 2017-08-06 22:48 | Comments(0)

魔笛@守山

今日は守山市民ホールで魔笛に出演しました。ご来場いただいたみなさま、お世話になりました関係者のみなさま、ありがとうございました。

魔笛、今まで何度か出演しておりますが、今回は指揮と演出をされた萩原次己さんからのオファーで初のモノスタトス役に挑戦しました。一度はやってみたいな〜と思っていた役なのですが、機会が合わず、今回念願叶って初黒塗りさせていただきました。モーツァルトの作品はどれも人間が人間くさくて歌っていても演じていても大好きなのですが、モノスタトスも台本や歌を読み込むほど、どういう風に演じようかという想像が膨らんで自分なりにはまずまず納得したキャラクター作りができたのではないかな?と思っています。それにしても音は低い!!!ので、しょっちゅう歌いたくはないかも。。。

今回は守山市民オペラという事で、市民の方が多数参加され特に裏方・制作さんはすごく頑張ってくださった気がします。なんか手作りの温もりがある公演で僕自身も一出演者として今回の公演に参加させていただけて光栄でした。久しぶりの同期との再会や初めての若い歌手の方、久しぶりに会う先輩などいろんな方と作れるのがオペラのいいところだな〜と最近つくづく思います。

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(終演後に出演者、関係者で記念撮影)

さてこれで次のオペラはびわ湖ホールのミカド!もう稽古が始まっていますが、こちらも先輩として皆を盛り上げられるように頑張りたいし、一緒に楽しみたいと思っています。さらにミカドの終わりころから9月の魔笛のお稽古が。。。こちらは久しぶりのタミーノ役で出演します。

ミカドも魔笛もみなさまのご来場を心よりお待ちしております!!!
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# by zucci2 | 2017-07-17 23:17 | Comments(3)

テノール歌手・二塚直紀のブログです


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